イグゼロさんのセミナーレポート
先日イグゼロさんのセミナーに参加してきたので、そのレポートをします。
今回のセミナーでは「リーダー経験」と「思考を行動に移す時間の大切さ」等を学びました。
斎藤和也さんのメルマガで知って、参加したのですが、正直、参加当日まで、送られてきたイグゼロさん関連のメルマガは、ほぼ見れていませんでした。
大変失礼を承知で書かせていただきますが、ほとんど、「どんな方かわからない」という状態で参加させていただきました。
大変失礼なことをしてしまった・・・
と反省しきりですが、とても良い学びを得られました。
参加者30名以上のセミナーであるゲーム(あえてそう言います)をすることになりました。
念のため、ゲーム内容は伏せておきます。
そのゲームの2回目が始まる前、イグゼロさんが
「このゲームを効率よく進める方法を、会場の全員で話し合ってください。」
と言いました。
普通のセミナーなら、「隣の人同士でチームになって」とか、「この席の人たちがグループになって」という風に、主催者がチームを決める場合が多いと思います。
私が参加した今までのセミナーも全部そうでした。
それが、見ず知らずの集団に向かって、「会場全員で意見を決めろ」という無茶ぶり(笑)をしてきました。
当然といえば当然、そんな風には進まず皆、近くの人たちだけで話し合う方、もしくはその状況を見て「あれ?全員で話し合うんじゃないの?」ときょとんとしている方が多くいました。
その状況を見て、それなりに大きな声で「全員で話し合いましょうよ!」と私が言いました。
一部それに「確かになぁ・・・」という目線を送ってくる方々もいましたが、30人以上の見ず知らずの集団なので、遠く離れた方は聴いてくれず、近くの方々とだけ話し続けていました。
「結構年上の人たちばかりで、あきらかに俺より30歳以上年上の人とかいるし、ここで何回も喚起するのはKYだよなぁ・・・」
と思いつつも、何回か繰り返し(笑)「みんなで話し合いましょう!」と言いました。
そのうち、近くの方が、
「前に立ってそれを言いなよ!」
と言ってきました。
「え?俺かよ・・・」
「自分は行かねぇのかよ・・・」
なんてひねくれ思想を持っていました(笑)
余談ですが、学生時代から「リーダーを避ける体質」というのが不思議でした。
学校の催し物などで先生が
「リーダーをやる人!」
と言うと、こぞって皆黙りこくります。
あるところでは「お前やれよ!」、「嫌だよー。」なんて会話も聞こえます。
結局、推薦や投票でリーダーになり、「うわぁ、いやだー。」
なんて言ったりします。
正直、「何が嫌なのか」わかりませんでした。
でも、学生の頃はとにかく、「周りの流れに逆らわないようにすること」で必死でした。
「周りからずれている人間は弾かれる。」
という恐怖が埋め込まれていて、何とか自分を周りに合わせるよう、ちょっとでもずらさないように調整するのに必死でした。(調整競争?)
そういったことからか、別にリーダーに立候補すること自体は嫌なことではなかったのですが、「立候補することはカッコ悪いこと」という意識があり、リーダーの立候補は避けてきました。
余談ですみません。とにかく今回は私が、リーダーとして前に立つことになりました。
緊張はしなかったのですが慣れないことなので、次の行動が浮かばない真っ白な状態でした。
みんなの言うことを吸い上げて、少しでも効率良くできるように、案を練りました。
結果、前回の半分くらいタイムで進めることができました。
そして、時間をおいて3回目のチャレンジ。
その前にまた、全員での作戦タイムが設けられました。
あえて捻くれ意見を出させてもらうと、こういう会は主催者が「じゃあ、さっきリーダーやってくれた人、前へ」
と言うものだと思うのですが、イグゼロさんはここでも「全員で話し合うように!誰が前に出ますか?」としか言わないんですよね(笑)
結局おずおずと力なく再度、前に出ました。
名前を言い忘れていたので一言目に「あ、田中です・・・」
というと笑いが起きました。
それは余談ですが(笑)とにかくもう一度リーダーとして前に立つ機会をいただきました。
正直、何もできてません(笑)
みんなのバリアが溶けてきて、前回よりも挙手する人が圧倒的に増え、それを当てていくだけ。結局時間においこまれて、残りの数十秒で急いで皆さんの意見をまとめて、時間切れ。
というより、みんなの意見がすごすぎるのと、当てるので必死で意見を聴いてうなずいてはいるものの、半分くらい理解できていませんでした(笑)
そして行われた3回目、最後のチャレンジ。
結果は、前回参加者達の記録を打ち破る最高記録を出しました!
具体的内容を伏せているので伝わりにくいかもしれませんが、一つの目的に向かって、意見を出し合い、進んでいくことの大切さを学びました。
ゲームの内容はすごく簡単なことです。
しかし、イグゼロさんは、これこそが「学び・仲間・実践」だとおっしゃいました。
みんなで考えて、学んだことを活かして、実践する。
これが成功の秘訣とのことでした。
「実は成功はこういうこと。大それたことを考えている人が多い。
今回のゲームで言えば、最初は前回の参加者の記録に驚いたはず。しかし今はその記録を打ち破り、自分たちが成功者となった。でもすごく特別なことをやったわけではない。
よく『成功の秘訣を教えてください。』と言う人がいる。しかし実際は大それたことをやっているわけではない。
それまで、コツコツやってきて、仲間に支えられて、現在に至るだけ。
今回のシンプルなゲームと本質は同じ。成功は学び、仲間、実践。
それを学んでもらう為に今回のゲームをやってもらった。」
とのことでした。
自分の文章力が乏しく、今回のセミナーの内容の濃さが伝わらないのが悔やまれますが、今回もいろいろなことを学びました。
マッキンゼーの伊賀泰代さんは著書「採用基準」の中で
「日本の学校教育では、社会で最も必要な能力といっても過言ではない『リーダーシップ』を学ぶ機会があきらかに欠如している。」
というようなことをおっしゃてました。(ちょっと文脈は違うかもしれません。)
私は、今回のセミナーで、みんなの意見が出てきて、それを達成する、ということの素晴らしさを学びました。見ず知らずのチームがこんなにも大きな力を生む。1本の矢よりも3本の矢ということを体感的に学びました。
前回の投稿で人間は思いから行動が起きる。ということを書かせていただきました。
同時に「思い」→「行動」の時間を減らすことが重要だとも思いました。
・1回目の作戦タイムで皆さんが近くの人たちだけで話し始めたとき
・「前に立ってそれを言いなよ!」と言われたとき
・2回目の作戦タイムも1回目の作戦タイム同様、何も取り決めがなかったとき
これらの時に、1秒でも行動が遅れていたら、このような貴重なリーダー体験をさせていただくことはできなかったかもしれません。
というよりも、今までの人生は、その1秒遅かったおかげで、リーダーをやることにならず、安堵していました。
でも、この日このような貴重な経験をすることで、その一秒によって「危険を避けていたつもりでチャンスを逃していた」ことに気付きました。
30年間そうしてきましたが、今後は少しでも多くのそういったチャンスに手を伸ばしていこうと思います。
「こうしようかな。」
「・・・でもな・・・。」
この「でもな」をなくすためには、いろんな物事を経験していくしかない、と思いました。
今回のセミナーで、リーダーとして立ったこと、知らない方たちの意見をまとめたこと。
とても貴重な経験ができました。