過去を紐解けば

前職の最後の方は、ひたすらお客さんのことを考えていた。

「この商品を売ってあげることで、1%でも相手を幸せにすることができるなら、俺はその1%の為に100%をかけよう。」

そう思って仕事をしていた。
実際は人間だから、そうは完璧にはいかなかった。
私利私欲が出たり、臆病風に吹かれたりもした。

でも少なくとも「1%の為に100%をかけよう」と思おうとしていた。

できなかった時は悔しかった。
「なんで、あそこで私利私欲が出た？！」
「もっとお客様の為、と思わないと。」
「あそこで押さなかったのは相手の為じゃない。傷付くのを恐れた、自分の為だ。」
なんていって、毎日自分を鼓舞していた。

それもこれも、目の前の相手(お客様)の為にそう思おうとしてた。

実際、上には上がいたけど、その前よりははるかに件数も上がっていた。

少なくとも、その時は、自分の信念に疑いがなかった。

真っ直ぐただ、「お客様の為に何ができるか」を考えていた。
(だからこそ、現実とのギャップに思い悩んだりもしたけど)

それが、いまじゃあ自分の為。
部下に、スタッフに、上司に、SVに。
そんな人達に、いかに怒られないようにするか。

機械みたいに、意思もなくただただ、命令に従っているだけの毎日になっている。

周りの機嫌を伺いながら。

職場環境のせいにはできないけど、今は完全にそんな感じになってきている。

前の会社の時も、前述の考えに至るまで5年かかったので、時間が必要なのは確かかもしれない。

問題は、今のこの会社で、どんな夢を描けるか、それともこのままくすぶって終わるのか、

それも、また、自分の考え方次第なのかもな。